友達にマウント取りたい　そんな自分も自分を形作る要素らしい

　

友達へのマウント行為。あなたは、やってしまったことがあるだろうか。

私はある。

私はかわいそうではない。同情されたくない。
幸せな人生を生きているから大丈夫。

そんなことを証明したくて、マウントを会話に忍び込ませてしまう時がある。

そんな時は決まってメンタルの調子が悪い。
友達もきっと、マウントされてると実は気づいているだろう。

私はその友達のことをとても好きだし、大切に思っている。
でも、マウントを取りたくなる気持ちを抑えられない。

そして、マウントした後は自己反省の時間が待っている。

私自身はマウントを取ってくる相手に対して、めちゃくちゃ嫌悪感を抱くのに、
マウントを取ってしまうなんて、友達のこと嫌いなのだろうかと悩む。
友達にマウントしてしまう自分に嫌気がさす。

マウントを取るときは不安なとき？

マウントを友達に取ってしまうとき、それは自分に自信が持てなくて不安なときだと思う。

劣等感や自己肯定感の低さ、無価値感、いろいろなネガティブ要素で自分がパンパンになっているのだ。

それを友達へのマウントで、自分はあなたよりはマシだと、優位に立っていると感じたいのだ。

自分でも性格悪いと思う。
マウントすることで上記のネガティブ要素に「自分への嫌悪感」も加わる悪循環だ。

苦しい。

女友達は難しい　同感ではなく共感してほしい日もある

同感と共感の違いをご存知だろうか。

同感とは、自分の経験と相手が話す内容と照らし合わせて共通点や相違点を見つけ、「自分」がどう感じるかというものです。
それに対して共感とは、「相手」がどう感じるのかがわかることです。

https://www.shidai-tai.or.jp/

「わかる」

会話の中で私が言ったことに対して「わかる～私もね」と会話を友達に持っていかれるときがある。
その「わかる」は同感であり、共感ではない。

長年知っている仲だからこそ、私のことを分かった気になって発言されるとイラッとする時がある。

例えば、子供がいないことに関して。

私は2年近く不妊治療をして、子なしが決定した。
友達は不妊治療はせず、タイミングを数回やって子供をあきらめた。

同じ「子なし主婦」だけど、不妊治療をやったのに授かれなかった気持ちは当事者にしか分からない。

金銭的・精神的・身体的・感情的に全てフルコミットしなければならない不妊治療。
それをやったのに授かれなかった人と、タイミングだけで授かれなかった人は同じではない。

もちろん、治療をしなくても子供が欲しかったのに授からなかったら悲しいだろう。
彼女のつらさも理解しているつもりだ。
でも治療して授からなかった痛みは、当事者にしかわからない。
どっちが上とか下とかではなく、シンプルに理解できないと思う。

だから同感ではなく、共感してほしいのだ。
「わかる」ではなく、「そうか、つらかったんだね」とわからないなりに共感してほしいのだ。

マウントしてしまう自分も自分ですよと

退職する直前は、あがり症が悪化して店で注文するのも緊張するようになっていた。
これはまずいと思って「あがり症克服カウンセリング＆オンラインサロン」に申し込んだ。

月２回、元あがり症のカウンセラーにカウンセリングしてもらっている。
今のところ、正しい場所にたどり着いたと内容に満足している。

そのカウンセラーさんに友達へマウントを取ってしまうことについて、相談してみた。

マウントを取りたいと思うことも、自分を形作っている要素の一つであると。
その欲求を抑え込むと余計に肥大してしまうらしいので、うまく付き合っていかないといけない。

マウントを取りたい気持ちと大切に思う気持ち　それは同居できる

「私のほうがマシ」と思いたくて女友達にマウントを取る。

人より優位に立ちたい。
同情されたくない。
弱みを見せたくない。

そんな思考のクセがある私は、メンタルの調子が悪いと人にマウントを取りたくなってしまう。

だけど、そんな思考クセも自分の個性を形作っている要素の一つであるし、無視できない。

でもその友達のことを大切に思っていることも本当。
マウントを取りたくなる気持ちと、友達を大切だと思う気持ちは同時に持つことができる。
どちらも本当だし、どちらも私の中に同時に存在している。

私は聖人君主ではない。
性格もそんなに良くない。
友達にもマウント取ってしまう日もある。

でも自分も友達も大切だ。
大切にしていきたい気持ちは本当だ。

そう考えると、少し楽に息ができる気がする。