こんにちは
だまブログ運営者のだまです
子供を持たないデメリット(不安)を書き出した結果、下記4種類に分類できることが分かりました。
- 精神的デメリット
- 経済的デメリット
- 身体的デメリット
- 生活面のデメリット
今回は、子供を持たない生活面デメリットの一つである親のメイン介護担当になりがち問題と、それに備える具体的なアクション(対策)について書いていきたいと思っています。
この記事は、このような方におすすめです
- 不妊治療を経て「子供を持たない」選択をした人
- 「子供を持たない」生活面のデメリット(親の介護)について知りたい人
- 親の介護担当になりがち問題に備えたい人
子供を持たない女性は親の介護担当になりがち
子供を持たない女性は親の介護担当になりがち問題、気になっている方多いのではないでしょうか。
40歳以上になってくると、親の世代は平均70代。
そろそろ介護の影が忍び寄ってくる年齢になります。
時間やお金に余裕がある(と思われている)子供を持たない夫婦は、他に兄弟姉妹がいても実の親や義理の親から介護担当としてロックオンされていると感じる人も多いかもしれません。
私は完全に実の親からロックオンされています!
人生100年の時代。健康寿命が尽きたあとに待っているのは、いつまで続くのか分からない介護生活です。
身体的・経済的・精神的に追い詰められがちな介護問題について、将来親兄弟とモメることにならないよう、何より自分が追い詰められないように対策していきたいと思います!
事前にしておきたい準備(関係者別)
兄弟姉妹
一人っ子の方は、次の項目までスキップしてください。
まず、私の環境を軽く説明しますが、私には姉と弟がいます。
姉は遠方に嫁いで子育てしていますし、弟は激務でこちらも絶賛子育て中。
姉弟どちらも持ち家で、ローンを払っています。
私たち夫婦だけ子供がいませんし、住まいは賃貸アパートです。
私の実の両親は何かあれば私に相談してきますし、実際に手を貸すのもメインは私という構図がすでに出来上がってしまっています。
子育てや仕事に忙しく親の世話に積極的に関わってこない姉や弟に対して、最近では「なんかズルくね?」という感情が湧いてきています。
このままでは精神衛生上よろしくない。
姉や弟を親の介護が理由で嫌いになりたくないし、将来モメたくない。
親の介護が始まる前にできることある???
対策:介護する日が来る前に担当を決める
いつ何時、親の介護が始まるかわからない状況なので、以下の項目について兄弟姉妹と事前に話し合います。事前に話し合うのが難しいようなら、介護が始まった直後でもOKです。
1.誰がメイン介護担当になるのか
2.介護する際、何を負担するのか(できるのか)
メイン介護担当とは、公的サービスや医療機関との調整などを行う、親のメイン介護担当者です。
親の要望を聞いて、外部のサービスとつなげるため、親が話しやすい人が担当者になるといいかと思います。
私の場合、姉は遠方で弟は仕事が激務。
弟の妻は姑である私の母と仲良くないため、メイン介護担当者は私になるだろうと覚悟はしています。
そこで大切になってくるのは「介護の負担を私1人に集中させない」仕組みづくり。
子育てやローンを言い訳に介護を押し付けてくる兄弟姉妹は多いらしいですが、ここで絶対に一人で背負いこまないようにしましょう。
親に介護が必要になったら、何を担当できるのか兄弟姉妹と話し合って負担を分散することが大切です。
私の場合で言えば、下記のように介護の負担を分散するように話し合って決めようと思います。
姉:電話での親との交流、ネットで出来る関係担当、資金援助(必要になったら)
私:メイン介護担当
弟:週末の世話、病院への送り迎え、資金援助(必要になったら)
どうしてもメイン介護担当者の負担が多くなってしまいますので、姉弟に情報を共有しつつ、いつでも担当替えが可能な状態にすることが理想です。
親の介護を兄弟姉妹間で押し付け合うのではなく、協力し合う方向に持っていかなければ、いつ終わるとも知れない介護に耐えることはできません。
介護をめぐって兄弟姉妹の仲が悪くなることは避けたいので、話し合いするときは「協力し合おう!」「できることをお互いにやろう!」というスタンスで進めるマインドを備えておくことが大切だと思います。
親
現時点で私の親は2人とも70代前半。
健康に不安はあるものの、2人だけで生活出来ている状態です。
しかし母は脳に動脈瘤を抱えていますし、父は数年前に大腸がんを患いました。
そして2人ともバリバリ高血圧です。
要は、何かの拍子に親の介護が始まっても何ら不思議ではない状態と言えます。
対策:エンディングノートを書いてもらう
エンディングノートって、ご存じでしょうか?
エンディングノートとは
参考:エンディングノートとは?何をどのように書けばいいの?
文字どおり、自分の人生の終末について記したノートです。万が一に備えて、家族や友人に伝えておきたいことや自分の希望などを書き留めておけます。記入しやすい専用のノートを利用することもできますが、普通のノートや手紙形式でもOK。法的効力がないので、その分、気軽に書いて、何度でも書き直したりもできます。
自分の基本情報から、下記のような個人情報についても形式に沿って書けるようになっている専用のエンディングノートもあります。
専用ノートを使えば情報の漏れも少なくなり、より安心です。
- 資産状況、相続について
- 携帯・パソコンのデータやパスワード
- 親族・友人などの連絡先
- かかりつけ医・服薬中の薬・介護について
- 葬儀・お墓についての意向
- 継続中の取引や契約について
親が元気なうちに、本人の意思について把握しておくことが大切ですよね。
ちなみに、私は今年から自分のエンディングノートを書き始めました。
これで突然私の身に何か起きても、きっと誰かがサブスクを解約してくれるでしょう。
近々、親にエンディングノートを書いてほしいとお願いしようと思っています。
その結果はまた別の記事で報告させていただきますね。
自分
親の介護を「人生の面倒事」ととらえてしまわないように、公的サービスを知り、関係者と連携しておくと安心です。
情報弱者になって取り残されないように、日々情報収集しておきたいです。
対策①:公的サービスを知る
「地域包括支援センター」をご存じですか?
地域包括支援センターとは
参考:地域包括支援センターとは?その役割と賢い活用法
介護・医療・保健・福祉などの側面から高齢者を支える「総合相談窓口」です。
専門知識を持った職員が、高齢者が住み慣れた地域で生活できるように介護サービスや介護予防サービス、保健福祉サービス、日常生活支援などの相談に応じており、介護保険の申請窓口も担っています。
介護が必要になった後に連絡するだけではなく、介護の「予防」の観点からのアドバイスなどもしてくれる支援センターです。担当のケアマネージャーが決められ、総合的に支援してくれるので、大変心強いですよ。相談も無料です。
介護が必要になった際の「介護保険」申請も、包括支援センターのケアマネさんが担当して進めてくれます。
親の世話が手に余るようになる前に、包括支援センターに相談できるといいですね。
地域ごとに担当センターが設けられているので、実家近くの包括支援センターに連絡してみてください。
祖母の介護の時、大変お世話になったケアマネさん、元気かなぁ?
対策②:経済的に介護できる余裕がないなら介護拒否できることを知る
法的には親の介護は子供に金銭的に余裕がある場合のみ扶養義務「金銭的支援義務」が生じます。
ですから、金銭的に余裕があるのに親の介護を放置や放棄すると、罪に問われる場合もあります。
参考:親の介護は子どもの義務?放置はNG?負担軽減の解決策はコレ!
もし親も自分も兄弟姉妹も経済的に余裕がなく、介護ができない状況にあるのであれば、親の介護責任を放棄することも可能です。
その場合は、前述の包括支援センターに相談しましょう。放棄までの支援をしてくれます。
義理両親の介護:義理兄弟姉妹と連携しておく
義理兄弟姉妹を義理両親の「メイン介護担当」にしてもらいましょう。
義理両親も実の子の方が素直に意思が伝えられるでしょうしね。
もちろん、実際の介護に対する担当割りは実の親の介護担当割りと同じく、関連する人が集まって負担を分散するように決める必要があります。
ここで声を大にして言っておきたいのは、もしあなたが長男の妻だとしても、あなたが100%介護を担当する必要も、法的義務もないということです。
義理兄弟姉妹と連携し、介護プランを進めていきましょう。
スムーズに義理家族と連携するためにも、義理兄弟姉妹との関係は普段から良好にしておきたいですね。
小姑との関係はどうですか?
え?私には聞かないでください。
お金問題:モメる元だけど避けて通れない
介護にまつわるお金の話は、避けては通れない問題ですね。
介護費用
介護費用は月額平均7~8万円ほどかかると言われており、介護期間は平均4~10年です。
「公的介護保険」は介護レベルに合わせて国から給付を受けられる制度です。
要介護の前段階である「要支援」レベルでも給付を受けられる場合がありますので、ぜひ包括支援センターで相談していただきたいです。
参考:【はじめての方へ】介護保険制度とは?しくみをわかりやすく解説します
老人ホーム費用
在宅で介護できない状況になった場合、老人ホームなどへの入居も視野に入れる必要がありますね。
老人ホームといっても、公的なものから民間のものまで幅広いです。
公的な老人ホームで有名なところだと「特別養護老人ホーム(略して特養)」でしょう。
民間のホームに比べて安価に入居できるこの「特養」は地域によっては順番待ちな所も多いようですね。
順番待ちの理由は、部屋が足りない訳ではなく人が足りない場合が多いみたいですよ。
「世話する人<世話される人」な日本の現状、恐ろしいですね。
私たちの親は団塊の世代。
老人ホームは争奪戦になるでしょうね。
公的老人ホームの入居料は月5万~30万で、
民間老人ホームだと月10万~30万が相場で、介護レベルや収入によって負担額は変わってきます。
民間の老人ホームだと、「入居一時金」という名目でまとまったお金を入居前に払わないといけない場合も多いです。
対策:地獄の沙汰も金次第と心得る
あらゆる事情により特養への入居が待てないという場合は、割高の民間ホームへ入ることになります。
その場合、「入居一時金」が必要になりますし、月々の負担額も高くなっていきます。
そのお金を用意できるができないかが、介護地獄への分かれ道だと思います。
私の祖母は民間ホームに今年96歳で入居しました。
入居前にはメインで介護を担当していた母が介護の負担から腰を悪くしたり、精神的に不安定になったりしました。
もし入居が遅れていたら、母はもちろん、父や私、誰より祖母自身がさらに病んでいた可能性がありました。
必要なタイミングで、介護をプロに任せる選択を取れるようにしておくことは、ある意味命綱だと実感しています。
まとめ
今回は【子供がいない女性は【親の介護担当になりがち問題】と具体的アクション】に関して、書いてみました。
子供を持たない生活面のデメリットと対策には下記がありましたね。
事前準備編:
①兄弟姉妹
>対策:介護する日が来る前に担当を決める
②親
>対策:エンディングノートを書いてもらう
③自分
>対策:公的サービスを知る
>対策:経済的に介護できる余裕がないなら介護拒否できることを知る
④義理両親
>対策:義理兄弟姉妹と連携しておく
お金問題:
>対策:地獄の沙汰も金次第と心得る
中でも以下の3つのポイントが特に書きたかったことです。
・エンディングノートはすべての人が書いておくべき
・子供を持たない女性は親の介護担当になりがち問題は、事前準備によって負担集中回避
・地獄の沙汰も金次第、親の資金状況の把握と資金流出を未然に防ぐ
お金と時間に余裕があると思われがちな「子供をもたない」女性は、親の介護担当に知らない間になってしまいがちです。
1人で背負い込まず、周囲と負担を分散しながら関係者全員で親を介護する仕組みを構築しておきたいですね。
突然始まる介護によって、兄弟姉妹や義理家族、親戚との関係が悪化することを避けるため、何より介護の負担集中により自分を追い詰めることにならないよう、「絶対に一人では抱え込まない」という心構えだけでも事前に準備しておきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
コメント
コメント一覧 (2件)
初めまして。ハルと申します。
今年45歳になります。
ブログの内容に共感するものが多かったのでコメントさせていただきました。
30歳で結婚して32歳から不妊治療を始め、辞めたり再開したり、別居したり紆余曲折しながら43歳で子供を諦めました。
諦めたといってもわたしも迷走中で普通に日常生活を送っていますが心の中は虚無感でいっぱいです。
わたしも「生きがい」が欲しいです。
納得できる生き方をお互い見つけられますように^_^
ハルさん
コメントありがとうございます!初コメントうれしいです!
ハルさんのコメントにとても共感しました。
まさに私も迷走しながら虚無感と戦っています。
いつまでこんな気持ちが続くのか、と考えるとウツなので今は忙しく働いています。
自分の人生、いつか納得できるといいですよね。
お互い無理せず、冷やさず、ボチボチ生きていきましょうね。
ありがとうございます。